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2017年11月29日
佐伯区図書館
佐伯区図書館で、歴史講座「おカネで見る広島の歴史」を開催しました!
10月21日(土)に、佐伯区図書館で、歴史講座「おカネで見る広島の歴史」を開催しました。
講座のようす
講師は、安田女子大学文学部准教授、高木久史先生です。


古代の銭「和同開珎」から江戸時代初期の「藩札」まで、どんな「おカネ」がどのように扱われてきたのか、 時代ごとにお話ししていだだきました。
平城京の造営のために発行された銭は、京の建設などが一段落すると、発行が停止されます。
しかし、11世紀後半から、宋(中国)との貿易が盛んになると、宋銭が日本国内に流入するようになりました。
朝廷は銭の通用に消極的でしたが、平清盛は通用に積極的で、銭の輸入を促進します。
鎌倉時代になると、政府は銭の通用を容認し、銭での納税を許可するなどしました。
戦国期には銀貨や金貨が使用され、江戸期になると紙幣も普及します。
参加された方からは、
「わかりやすいお話で、とても楽しくおカネの歴史を学ぶことができました」
「模造銭や無文銭のことなど、初めて知ることが多く、勉強になりました」
など、好評を得ることができました。
参考文献
- 『日本中世貨幣史論』(高木久史/著、校倉書房、2010年)
- 『通貨の日本史』(高木久史/著、中央公論新社、2016年)
- 『近世の開幕と貨幣統合』(高木久史/著、思文閣出版、2017年)
